槍ヶ岳・氷河公園(天狗原)


  <山行日程> 1999年8月4日(水)〜8月7日(土)

[1日目]  上高地 − 明神 − 徳沢 − 横尾・横尾山荘(泊)
[2日目]  横尾・横尾山荘 − 一ノ俣 − 槍沢ロッジ − 天狗原への分岐 − 槍ヶ岳山荘
       − 槍ヶ岳 − 槍ヶ岳山荘(泊)
[3日目]  槍ヶ岳山荘 − 天狗原 − 天狗原への分岐 − 横尾山荘 − 明神館(泊)
[4日目]  明神館 −  上高地 


天候にもまずまず恵まれ、楽しい山行になった。

1日目、早朝大阪を自動車で出発。昼過ぎ沢渡駐車場に到着。 タクシーで上高地に入り、快晴の河童橋と穂高岳を見る事ができた。 横尾までは、梓川の流れと明神岳などの山々眺めながらの楽しい散歩。 横尾山荘では、きれいな星空を見ることができた。(流れ星と人工衛星も見えた)

2日目、槍沢の登りはきつい。特に天狗原の分岐の上部からのジグザグの急登にはバテた。 槍沢カールでガスの中から突然槍ヶ岳が見えた時は歓声が上がった。 槍ヶ岳山荘の自炊室で遅い昼食をとり、いよいよ槍ヶ岳山頂へ。 チョット危険で楽しい岩登り、ガスが晴れてきた為登る人が多くなった。 渋滞にあったが登頂に成功。視界が良くなり山々が見事に見渡せた。しあわせな気分、最高。 夕方の山々も素晴らしい。夕日が沈むまで小屋の外でゆくっくり眺めていた。

3日目、ガスの中の出発。槍沢から吹き上がってくるガスに注意しながら縦走路を進む。 時折ガスがきれて笠が岳が見える。中岳では一瞬ガスが切れ槍ガ岳が顔を出した。 壮観な景色に感動。あまり視界が無いが楽しい尾根歩きだ。 天狗原(氷河公園)は花が多くきれいな所。あいにく山頂付近がガスに覆われて、天狗池に写る 槍ヶ岳は見れなかった。残念。おいしいコーヒーを飲んで、槍沢へ戻る。天狗原との分岐の手前から 雨になった。その雨も2時間ほどで止んだが疲れがドット出た。明神へは5時すぎに到着、疲れた。

4日目、快晴の朝。朝食前、明神橋を渡り明神池を見学。早朝なので観光客が少なく静かなムード。 上高地へは左岸(木の遊歩道がある方)をのんびり森林浴。河童橋はこの日も快晴。吊り尾根がきれいに見えた。



縮小写真をクリックして拡大写真をご覧ください。
今回は、230万画素のデジカメで撮影した写真を掲載します。


梓川と吊り尾根

梓川の澄んだ水の色と穂高の山が良く似合う。

<上高地・河童橋から>



枯れ木と明神岳

立ち枯れとなった大木が所々にあった。

<明神付近>



梓川の流れ

もうすぐ横尾だ。ここまで来るのに河童橋から2時間30分くらいかかる。

<横尾付近>



2日目、槍沢の登り

上部はガスがかかり槍の穂先は見えないようだ。
辛い登りを一歩一歩進む。

<槍沢・大曲り付近>



槍沢、登って来た道を振り返る。

まもなく、氷河公園への分岐。きついジグザグの登りが始まる。
ガスが少しづつ上がる気配がある。

<氷河公園への分岐下部>



あこがれの槍ヶ岳

最後はクタクタになりながら肩の小屋に到着。
ガスが上がり槍の穂先が顔を見せた。うれしい気持ちと感謝の気持ちで一杯でした。
遅い昼食をとり、槍の穂先をめだす。

<槍ヶ岳山荘>



槍の穂先への登り

岩場と梯子の連続でチョット危険。このスリルにはまってしまった人もいた。

<槍ヶ岳山頂直下>



あと少しで山頂

視界が良くなったので、槍の穂先へ登る人が多く渋滞が続く。
下を見ると槍ヶ岳山荘がくっきり浮かび、小屋の前にいる人がアリの様に小さく見えた。

<槍ヶ岳山頂直下>



穂先の社と山の仲間

山頂に到着。気分は最高。ときどきガスが沸き上がってくるが、西方面の山々がほとんど見渡せる。
立山、薬師岳、鷲羽岳、野口五朗岳、笠が岳・・・。素晴らしい眺めにしばらく幸せな気分にしたった。

<槍ヶ岳山頂>



穂先からの下り

このあたりは登りと下りは一方通行になっている。
危険な所が多いのでゆっくり降りる。

<槍ヶ岳山頂直下>



慎重に降りるメンバー

あと少しで肩の小屋。気を抜かず慎重に降りている。

<槍ヶ岳山頂直下>



西鎌尾根

<槍ヶ岳山荘から>



夕日と湧き雲

夕方、あまりに景色が素晴らしかったので小屋の外に出て、3000M級の山々を夕日が沈むまで眺めていた。

<槍ヶ岳山荘から>



子槍と眼下の雲



3日目、従走路からの槍ヶ岳

ガスの中、合羽を着て槍ヶ岳山荘からの出発した。
稜線では時折、槍沢からのガスと風で身体が飛ばされそうになる。
ガスが一瞬晴れた。大喰岳の後ろに槍の穂先が顔を出した。

<中岳から>



メンバー全員揃っての記念撮影

<中岳>



従走路の登り

少しの登りでも辛く感じる。一歩一歩進む。

<中岳付近>



ガスの中の雷鳥

<中岳付近>



稜線から痩せ尾根を氷河公園へ下る

稜線の分岐から、岩場のスリルを楽しみながら下る。ガスがかかって幻想的なムードだ。



大きな岩と雪渓の氷河公園

氷河公園の向うには急峻な槍沢がある。この日はガスがかかり上部は見えなかった。
もちろん天狗池に映る槍ヶ岳も。残念。

<氷河公園(天狗原)にて>



槍沢へのトラバース

広々とした槍沢を横断して、前日登ってきた道を下る。



チングルマの群落

ワタゲになったチングルマ。これほど大きな群落を見るのは始めてで、雨の降る中しばらく眺めていた。
上部がガスでかすみ、より神秘的。

<槍沢・天狗原への分岐付近>



帰る日、吊り尾根と梓川

穂高岳は良く晴れ、吊り尾根がきれいだ。梓川の澄んだ水の色が忘れられない。

<上高地・河童橋下の河原から>



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