2003年夏 白馬三山縦走


  <山行日程> 2003年7月17日〜7月20日

[1日目]  神 戸 ― 栂池高原 ― 栂の森 ― 栂池自然園駅 ― 栂池ヒュッテ(泊)栂池自然園散策
[2日目]  栂池ヒュッテ ― 天狗原 ― 白馬大池 ― 小蓮華山 ― 三国境 ― 白馬岳
       − 白馬山荘(泊)
[3日目]  白馬山荘 ― 杓子岳 ― 鑓ヶ岳 ― 分岐 ― 鑓温泉小屋(泊) 
[4日目]  鑓温泉小屋 ― 小日向ノコル ― 猿倉 ― 栂池高原 ― 白馬ハイランドホテル(泊)          



梅雨明けが遅れ、あいにくの天候でしたが、予定通り縦走できました。
白馬岳から鑓ヶ岳の稜線では、ほとんどガスの中でしたが、ガスが切れ周囲の山々が突然見えたときは、凄く感激しました。
栂池自然園や白馬大池、そして鑓温泉では、晴れ間もほんの少しだけ見せてくれました。
お花畑が綺麗でした。
雨や風の中で逞しく咲いている高山植物は、見る人を元気にします。
中でもコマクサは、ほんと綺麗でした。

[1日目]  神 戸 ― 栂池高原 ― 栂の森 ― 栂池自然園駅 ― 栂池ヒュッテ(泊)栂池自然園散策


神戸を5時に出発。昼過ぎに栂池高原に到着。マイカーを駐車場に入れ、ゴンドラリフト、ロープウェイを乗り継いで、標高1,880mの栂池自然園へ。
標高が高いためか、空気がひんやりして気持ちが良い。
栂池ヒュッテでチェックインを済ませ、早速、栂池自然園を散策することにした。天候は曇り。鳥の鳴き声を聞き、可愛い高山植物を眺めながら、木の道をゆっくり歩いた。
栂池自然園の可憐な花たちを「可憐な高山植物」にアップしました。

          

[2日目]  栂池ヒュッテ ― 天狗原 ― 白馬大池 ― 小蓮華山 ― 三国境 ― 白馬岳
       − 白馬山荘(泊)


朝食後、ガスが少しだけ晴れ、小蓮華山あたりが顔を出した。少し期待しながら出発したが、すぐにガスがかかる。
天狗原までは樹林帯の中を登る。ガスが掛かっているせいか、花が瑞々しくて綺麗。天狗原の湿原を眺めながら木の道を進む。ガスが晴れて、乗鞍岳の下部に突然大きな雪渓が姿を見せた。今年は例年になく雪が多いようで、雪渓に長いザイルが張られていた。傾斜がきついため、ザイルを握って慎重に登った。
乗鞍岳のケルンの横を通り過ぎると、白馬大池が見えてくる。澄んだ青い水面と大きな山々を眺めながら、ホッと一息つく。
白馬大池山荘で昼食をとる。山荘の周囲は高山植物の宝庫。中でも、ハクサンコザクラの群落が素晴らしい。
小蓮華山までは、結構キツイ登り。時折ガスが流れ、白馬大池が見えたり、稜線が見えたりして、自然の変化を楽しめた。お花畑を眺めながら歩くから、少しは楽に感じる。
三国境辺りから小雨が降りだす。白馬岳山頂まで、あと少し。急な岩場を慎重に登る。山頂はガスの中で、周囲の山は見えなかったが、白馬岳に登れたという事に満足した。ロープの張られた所から下を覗くと、切立った崖が白いガスの中に浮かび上がっていた。

 

小蓮華山を望む ベニバナイチゴ イワカガミ イワイチョウ-2
  
オオバミゾホホウズキ ミヤマツボスミレ アカモノ 天狗原の木の道
 
天狗原 タテヤマリンドウ 大きな雪渓 ショウジョウバカマ-1
 
雪渓を登る 雪渓のトラバース 乗鞍岳のケルン ハクサンシャクナゲ
 
白馬大池-1 澄んだ水の白馬大池 白馬大池山荘 ハクサンコザクラ
 
ハクサンコザクラの群落 白馬大池山荘-2 チングルマ コマクサ-1
 
雷鳥坂 振り返る イワツメクサ-1 ミヤマダイコンソウ
 
ハクサンフウロ 小蓮華山の登り イワギキョウ まもなく小蓮華山
 
ミヤマアズマギク シナノキンバイ ヨツバシオガマ 三国境
 
雪倉岳方面 稜線 ガスに煙る白馬岳 記念撮影
 
山頂の壁 怖そう 白馬岳山頂 イワツメクサ-2
  
白馬山荘

 

[3日目]  白馬山荘 ― 杓子岳 ― 鑓ヶ岳 ― 分岐 ― 鑓温泉小屋(泊) 

白馬岳の朝は小雨で始まった。ガスで視界は悪い。朝食を済ませ、山頂レストラン「スカイプラザ白馬」でモーニングコーヒーを飲みながら、静かなひと時を過ごす。
天気予報とコースについて小屋の方に確認すると、明日も同じような天候で、ガスはあるが風はそれほど吹かないと言う事でした。結局この日は、杓子岳から鑓ヶ岳を縦走して鑓温泉まで行くことにした。
ガスの中を出発。杓子岳の手前でガスが流れ、周囲が明るくなる。白馬岳、鑓ヶ岳、後立山連峰の山々が突然姿を現した。みな立ち止まって、白いガスと山々が作り出した鮮やかな映像を眺めている。ほんの数分間の自然のドラマでしたが、感動ものでした。
ガスの中の「コマクサ」は、高山の妖精のよう。砂礫地の中に深く根を張って、雨と風に耐えながら咲いている。可憐で逞しい姿は、いつまでも眺めていたいと思うくらい綺麗でした。
杓子岳のガラ場をジグザクに登る。山頂の東側は絶壁だがガスのため何も見えない。風が強い為、やせ尾根を慎重に通る。鑓ヶ岳の山頂辺りから雨と風が強くなった。急いで鑓温泉との分岐まで下る。
ここから、鑓温泉までは風もなく、ゆっくり下れた。
鑓温泉小屋が見えた時は、やれやれって感じ。

早く、露天風呂に入りたい・・・・。

お花畑-シナノキンバイ ガスが晴れる・・・ ガスが晴れた・・・! 鑓ヶ岳が姿を現す
 
コマクサ-2 クロユリ-1 クロユリ-2 ミヤマオダマキ
 
コマクサ-3 コマクサ-4 コマクサ-5 大出原の雪渓
 
雪渓を下る クサリ場 鑓温泉小屋が見えた 小蓮華山方面を望む

 

[4日目]  鑓温泉小屋 ― 小日向ノコル ― 猿倉 ― 栂池高原 ― 白馬ハイランドホテル(泊)

素晴らしいご来光でした。
ほとんど諦めていたが、雲の間から輝く太陽が顔を出した。感動しましたよ。
実は、私は露天風呂に浸かりながらご来光を眺めていたんです。
雲が赤く染まる。太陽が顔を出す。雲に隠れる。また、顔を出す。ガスが輝く太陽をさえぎる。雲海が真っ赤に染まる。・・・・朝の数分のドラマです。

この日は、約4時間の行程だからゆっくり下る。杓子沢までは長い雪渓をいくつも越えた。落石が多いようなので、上部を確認しながら慎重に歩く。
杓子沢の小さな滝と歩いてきたコースを眺めながら、小休止。良い景色でした。
小日向のコルの小さな池に、ミズバショウの群落があった。白い花は清楚で池全体のムードが素敵でした。
小日向のコルから猿倉まで約2時間。高山植物がたくさん咲いている
道を一気に下る。
猿倉からタクシーで栂池高原の駐車場まで車を取りに行った。

 

ご来光-1 ご来光-2 ご来光-3 ご来光-4
 
ご来光-5 朝日を浴びる露天風呂 雪渓を慎重に下る トラバース
 
鑓温泉方面を振り返る 望遠レンズで捉えた 杓子沢の雪渓と滝 タカネナデシコ
 
ミズバショウの池 ミズバショウ コイワカガミ ニッコウキスゲ
 
ヨツバシオガマ-2 リュウキンカ ニリンソウ マイヅルソウ
 
キヌガサソウ サンカヨウ 猿倉荘 白馬岳は雲の中

 


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