2008年 立山の秋


  <山行日程> 2008年9月27日〜9月30日

[1日目]  神戸 −<マイカー>− 立山 −<ケーブル>− 美女平 −<高原バス>− 室堂
       − 一ノ越 − 雄山 − 大汝山 − 真砂岳 − 内蔵助山荘(泊)

[2日目]  内蔵助山荘 − 剣御前小舎 − 雷鳥沢 − 称名川 − 雷鳥荘(泊)
       

[3日目]  雷鳥荘 − 地獄谷 − 天狗平 − 獅子ヶ鼻 − 獅子鼻岩 − 弥陀ヶ原 −<高原バス>−  
       − 室堂 − 雷鳥荘(泊)

[4日目]  雷鳥荘 − 室堂 −<高原バス>− 弥陀ヶ原(散策) − 美女平 −<ケーブル>− 立山 
       −<マイカー>−神戸



今回は、立山の稜線の山小屋で1泊しご来光を見ることと、立山から弥陀ヶ原の紅葉を楽しみに出かけた。
稜線は強風で寒く、コースには雪が積もっていて歩きづらかった。しかし、山頂からの眺めは素晴らしい。室堂や大日岳が夕日に照らされ輝いていた。

今年の紅葉は、前日に初雪が降ったため、室堂より上部のナナカマドは全体的にくすんでいた。弥陀ヶ原は10月始めごろに見ごろを向えるのではないでしょうか。

山々に抱かれて、温泉に浸かって・・・。
立山がますます好きになりました。


[1日目]  神戸 −<マイカー>− 立山 −<ケーブル>− 美女平 −<高原バス>− 室堂
       − 一ノ越 − 雄山 − 大汝山 − 真砂岳 − 内蔵助山荘(泊)


神戸を早朝5時前に出発。名神高速、北陸道と進み立山へ。立山ケーブルも高原バスも順調に乗れた。
弥陀ヶ原辺りから、ナナカマドの紅葉が色鮮やかになり気持ちがウキウキしてきた。

室堂に着いて山々を見ると白くなっていた。前日に雪が降って、解けずに残ってた。
チングルマが、真っ赤に紅葉していた。

室堂 チングルマの紅葉


一ノ越山荘までは、晴れ間も見えて気持ちいい。
紅葉の山肌を眺めながら、とても嬉しい気持ちになった。
ナナカマドの葉に氷がついて、キラキラ光っている。
チングルマの綿毛が凍っていた。

ナナカマドが凍る チングルマ-1 チングルマ-2 ナナカマドと立山 チングルマ-3

          
        <雄山からの眺望>

一ノ越から雄山までは辛い登り。風が強くとても寒かった。
けど、山頂からの眺望は素晴らしい。南に五色が原や大きな山容の薬師岳が望める。眼下に室堂から富山平野が見えた。槍ヶ岳や富士山も・・・。
        

一ノ越山荘と竜王岳 五色が原と薬師岳を望む



             <縦走路>

縦走路には雪が残っていて滑りやすかった。
風が強く寒い。水鼻が出て辛い。
室堂に夕日が差して、みくりが池などがキラキラ光っていた。夕暮れ前の山々が一斉に輝いてるように思えた。
寒かったけど、楽しい稜線歩きでした。

縦走路と大きな剣岳 眼下の室堂 雄山を振り返る 大日岳方面を望む お花も凍った



[2日目]  内蔵助山荘 − 剣御前小舎 − 雷鳥沢 − 称名川 − 雷鳥荘(泊)

          <ご来光>

寒い朝でした。氷点下4度とか5度とか言っていました。
東の空がオレンジ色に染まり、雲が赤く輝く。ほんの数分の風景でしたが美しいです。

ご来光-1 ご来光-2


翌日も稜線は風が強く寒かった。別山の頂上へ行かず、トラバースして別山乗越へ。剣御前小舎で小休止。ストーブの前で体を温めた。
剣岳のゴツゴツした岩場を思い、雷鳥沢を下る。
ゆっくり、ゆっくり下る。雪で色の出ていないナナカマドの中に、鮮やかに紅葉したナナカマドを見てホッとした。

チングルマと浄土山 ナナカマドの紅葉 テント場から雄山を望む



称名川から雷鳥荘までの約30分の登りが辛かった。
宿が見えているのに、あと少しがなかなか着かない。
早めに雷鳥荘に入り、早速お風呂に入った。
白濁のお湯は、疲れた体を癒してくれた。ここの温泉は展望風呂となっていて、地獄谷と奥大日岳が目の前に見え、つい長く入ってしまう。


[3日目]  雷鳥荘 − 地獄谷 − 天狗平 − 獅子ヶ鼻 − 獅子鼻岩 − 弥陀ヶ原 −<高原バス>−  
       − 室堂 − 雷鳥荘(泊)

      <天狗平から弥陀ヶ原へ>

天候は曇り。
何とか午前中くらいは雨が降らなければ良いのにと思いながら地獄谷へ向う。
遊歩道のような道をのんびりと歩く。天狗平の草紅葉とガスに霞む立山は、しっとりしていて飽きない景色です。
天狗山荘を過ぎてから小雨が降りだした。
カッパを着る。天狗山荘から弥陀ヶ原までは、自然保護のため、ほとんど木道が整備されている。

雨に濡れたナナカマドは、特に美しい。
木道はよく滑って歩きにくかったけど、こんな日もまたいいな・・・と思った。

天狗平の草紅葉 弥陀ヶ原へ向う 天狗の鼻にて ?? 獅子鼻岩にて


雨に濡れるナナカマド 弥陀ヶ原ホテル横のナナカマド



弥陀ヶ原ホテルで遅い昼食をとり、高原バスで室堂へ戻る。
雷鳥荘へ帰り、すぐ温泉へ。やっぱり温泉の展望風呂はいいね。
雲が多いため夕焼けはまず見れないものと諦めていたが、まあ、夕暮れの山を見ようと外に出てみた。
部屋へ戻ろうとした時、雲の隙間から真っ赤な太陽が顔を出した。
上空の雲が赤く染り、地獄谷の温泉の煙も赤く染まった。
夕暮れのひと時、幻想的な凄い景色を見ました。

夕日に染まる地獄谷-1 夕日に染まる地獄谷-2


[4日目]  雷鳥荘 − 室堂 −<高原バス>− 弥陀ヶ原(散策) − 美女平 −<ケーブル>− 立山 
       −<マイカー>−神戸

翌日は快晴の朝となった。
山も木も草も輝いていた。

       雷鳥荘から雄山と浄土山を望む。


朝の立山


朝の光を浴びた山が大好きです。

チングルマの綿毛がキラキラ輝いている。

血の池とチングルマ 朝の光を浴びて 別山方面


みくりが池は静かに山々を写していた。


みくりが池に映る浄土山



草紅葉が美しい

天狗平を望む 奥大日岳と草紅葉




バスから剣岳を望む



春の雪の大谷と白銀の山々。

夏のお花畑と緑の山々。

秋のナナカマドの紅葉と草紅葉。

立山は、何度来ても楽しいし、どの季節も魅力いっぱい。

また、来たいです。



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