2011年夏 薬師岳縦走


  <山行日程> 2011年8月5日(金)夜〜8月9日(火)

[1日目]  大阪(23:30発) −<名神・北陸道>−      
[2日目]  − 立山 −<立山ケーブル>- 美女平 −<高原バス>− 室堂 − 一の越 − 竜王岳の直下 
       − 獅子岳 − ザラ峠 − 五色ヶ原山荘(泊)
[3日目]  五色ヶ原山荘 − 鳶山 − 越中沢乗越 − 越中沢岳 − スゴの頭 − スゴ乗越 − スゴ乗越小屋(泊)
[4日目]  スゴ乗越小屋 − 間山 − 北薬師岳 − 薬師岳 − 薬師岳山荘 − 薬師峠キャンプ場
       − 太郎平小屋(泊)
[5日目]  太郎平小屋 − 五光岩ベンチ − 折立 −<タクシー>− 立山 −<温泉入浴、北陸道・名神>− 大阪

メンバー> 志那さん、岸さん、田邊さん、私  (計4名)          


薬師岳縦走は、コースが長く標高差も十分あり、なかなか体力のいるコースです。アップダウンが多く、縦走路といっても結構キツイ。けど、お花畑がとても綺麗でした。
今回と同じコースを1985年の夏に会社の山仲間と歩いています。懐かしい思いで山々を眺めました。

    

[2日目]  − 立山 −<立山ケーブル>- 美女平 −<高原バス>− 室堂 − 一の越 − 竜王岳の直下 

       − 獅子岳 − ザラ峠 − 五色ヶ原山荘(泊)

大阪を8/5夜出発して早朝立山に到着。朝1番(6:00発)の立山ケーブルに乗ろうと思いましたが、すでに先客がたくさん並んでいて、3番目のケーブル乗ることができた。シーズンだから仕方がないです。
室堂に着くと雨模様。カッパを着て一の越へ向かう。

    

花たちは雨にぬれて、一段と綺麗に見えました。

<中> イワツメグサ  <右> 草の中の青い花がイワギキョウ

一の越で小休止。小雨の中を竜王岳へ。富山大学・立山研究所の前で昼食にしました。雨は本降りになり、弁当の中へも雨が入る。ちょっと悲しい。
竜王岳へは登らず、獅子岳へ向かう。
登山道は、岩が大きく歩きにくい。ガスと雨で視界が限られているのが残念でした。

  

<右> アオノツガザクラ  雨の日の高山植物もいいです。

雨のためか滑りやすい。鬼岳の東側を大きく巻き、獅子岳へ。晴れていれば、五色が原が目の前に見えるはずだが・・・。
急な下り坂をジグザグに下る。ザラ峠からは、もう一がんばりで五色が原山荘に到着する。

五色が原山荘の少し手前でガスが晴れだした。

嬉しくなった。




小屋に着いてしばらくしてから、ビールを持って神志那さんたちのいるテント場へ。

雨の中を歩いた獅子岳や竜王岳を眺めながら飲むビールは美味しい。



テント場周辺のお花畑は特に綺麗でした。チングルマの群落が凄い。

小屋に帰り、お風呂に入って、その後の夕焼け空も見事でした。


[3日目]  五色ヶ原山荘 − 鳶山 − 越中沢乗越 − 越中沢岳 − スゴの頭 − スゴ乗越 − スゴ乗越小屋(泊)


すばらしい朝を迎えました。

朝の光を浴びて、山や草原が輝いています。五色が原全体が、さわやかな光に包まれているという感じ。
いつまでも眺めていたかった。

    

    


朝食を終えて、再び外へ出る。                      


南側に薬師岳が大きく見える。
これから歩くコースがくっきり見えた。

北方面を見ると、竜王岳と雄山がガスで隠れている。
宿泊した登山者が出発の準備をしている。楽しそう。

 

7:00 五色が原山荘を出発
鷲岳を右に見ながら鳶岳へ。振り向くと、五色が原が緑の絨毯を敷いたようで美しい。五色が原山荘が遠くになっていく。
朝の山々や雪渓を眺めながら越中沢乗越へ。縦走路は続く。


    

可愛い高山植物がたくさん咲いていました。

<左>ミヤマリンドウ  <右>ミヤマダイコンソウ。

  

越中沢乗越を過ぎて鳶岳方面を振り返る。

稜線にガスが掛かり始めた。



越中沢岳で昼食。周辺の山々を眺めながらの楽しいひと時。

チングルマも可憐に咲いている。

    


スゴの頭まであと少しです。




何度もアップダウンを繰り返し、やっとの思いで2泊目のスゴの小屋へ着いた。
この日の夕焼けも見事でした。、夕日が沈むところは西側に木があるため見れなかったけれど、赤牛岳の後方の雲がオレンジ色に輝いた。
北側には、この日歩いてきた
越中沢岳とスゴの頭が大きく見えた。

  

[4日目]  スゴ乗越小屋 − 間山 − 北薬師岳 − 薬師岳 − 薬師岳山荘 − 薬師峠キャンプ場

       − 太郎平小屋(泊)

良い朝をを迎えた。

間山の手前で後方を振り返った。
竜王岳、五色が原、越中沢岳など、2日間歩いてきた縦走路が見渡せた。剣岳や御山も頭を出している。
緑がさわやかで美しい。


嬉しくなって、黒部源流をバックに全員でポーズをとった。

ガスが沸いて、後方の深い谷と赤牛岳は見えないけれど、面白かった。

間山から北薬師岳までの登りは標高差約300M。結構キツイけど、景色が良いか体の疲れを忘れられる。北薬師岳の山頂が見えてくると、なんかうきうきした。
楽しい稜線歩きです。

    

北薬師岳からの眺望は、素晴らしかった。
金作谷カールと薬師岳の大きさに目を見張る。
東側に赤牛岳、水晶岳、北に鷲羽岳、三俣蓮華岳など、3000M級の山々が連なっている。

    


北薬師岳から薬師岳へ。

周囲の山々を眺めながら稜線歩きを楽しむ。

ヨツバシオガマが生き生きと咲いていた。


  

午前12:07 薬師岳に登頂。記念撮影をした。




歩いてきた北薬師岳方面を見ると、稜線をガスが超えてきた。黒い雲が上空を覆いはじめると、大粒の雨が降ってきた。カッパを着てしばらく様子を見ることになった。
15分くらいで雨はやんだが、昼食がその分遅くなった。
山の天気は変わりやすい。




少し長めの昼食をとって、太郎平へ下る。

ガスは出ているものの、晴れ間も見え景色は良い。


薬師岳から下り始めてすぐ、山頂方面を振り返った。
空がとても青かった。

薬師岳山荘と縦走路。
左下に黒部川が見える。谷が深い。
快適に下った。

右上に赤い屋根の太郎平小屋が見えてきた。

薬師峠まで下り、木道を歩いて太郎平小屋へ。
木道を数人のパーティが歩いている。
雲の切れ目から光が差して、草原が美しい。

 

この日の夕焼けは、特に美しかった。
太陽が沈むとき、西の空が茜色に輝く。
東の空を見ると、大きな雲が真っ赤になった。

    


時間が経つのを忘れて、暮れ行く山々と茜色の空をいつまでも眺めていた。


[5日目]  太郎平小屋 − 五光岩ベンチ − 折立 −<タクシー>− 立山 −<温泉入浴、北陸道・名神>− 大阪

快晴の朝です。

太陽は、薬師岳の右側から昇った。
チングルマの綿毛は、朝の光を浴びて、キラキラ輝いている。

  


朝の風景があまりにも美しかったので、何度もカメラのシャッターを押した。


太郎平小屋と緑が綺麗な太郎山。
青い空が印象的。

雲の平が中央に座り、後方の山々を従えているようだ。左から、水晶岳、鷲羽岳、祖父岳、三俣蓮華岳、双六岳。
チングルマの綿毛が朝露を浴びていた。

木道を薬師岳方面へ少し歩いて撮影した。
薬師岳はでかい。

小屋の前から薬師岳を望む。

太郎山へ登ってみた。
赤い屋根の太郎平小屋が下に見えて、柔らかな光が山を包んでいる。
朝の山の雰囲気が大好きです。

 

小屋を出発する前に、ここでも記念撮影です。
みんな満足そうな顔をしています。
後方の山は、左が黒部五郎岳。右が北ノ俣岳。

午前8:00、折立へ向け出発。約3時間の行程です。
私たちが下り始めると、富山県警のヘリコプターが飛んできて、太郎小屋の前から怪我人を乗せて飛んでいった。
右に薬師岳の雄姿を見ながら、草原のような登山道を下る。

    


折立に着くと、太郎小屋から予約していたタクシーが待っていてくれた。
タクシーで立山へ戻る。
大阪へ帰る途中、タクシーの運転手さんに教えてもらった、立山町の温泉で山の汗を流した。
温泉は良いですね。




今回のコースは行程が長くハードでしたが、縦走を無事終えて満足感で一杯になりました。

天候にも何とか恵まれ、良い風景に出会えました。

朝日を浴びた山々や花たちの姿が、特に心に残っています。

また、雲の平ら高天原、水晶岳にも行ってみたい。


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