2013年夏 富士山



  <山行日程> 2013年8月21日(水)〜7月23日(金)

[1日目]  大阪 −<バス>− 富士山五合目(着替えと夕食) − 七合目・花小屋(泊)
     

[2日目]  七合目・花小屋(ご来光) − 八合目・太子館(不要な荷物を置いて出発) − 九合目
       − 富士山吉田口頂上 − お鉢めぐり一周と剣ヶ峰(3776m) − 富士山吉田口頂上 
       − 八合目・太子館(泊)

[3日目]  八合目・太子館 
− (ご来光) − 五合目 −<バス>− 紅富士の湯(入浴) −<バス>− 大阪 

 
                           <富士登山の吉田ルートのマップ>  



「登頂率の高い山小屋2泊、ゆっくり富士登山とお鉢めぐり3日間」に行ってきました。
クラブツーリズムのツアーです。

無事、登頂できました。そして、お鉢めぐりもでき、標高3,776mの剣ヶ峰に立つことができました。
天候に恵まれたことと、添乗員の稲田さん、山岳ガイドの「こうへいさん」と「桜井さん」のサポートのおかげだと思います。
有難うございました。

今回登るまで、「富士山は眺める山で登る山ではないな・・・。」と思っていました。
実際登ってみると、山はとても綺麗でした。ゴミは落ちていないし、山から眺める景色はとても綺麗でした。
稲田さんが「富士山は他の山と違って、雲が沸き立つ様子が特に美しい。」言ってました。
その通りでした。白い雲がもくもくと沸き立ち、流れます。とても美しいと思いました。

登れたことがとても嬉しかった。美しい風景を一杯見れたことが嬉しかった。



16:20  富士山五合目に到着     <標高 2,305m>

           
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        登山の準備と夕食をとる。

17:30  富士山五合目を出発

       なだらかな道を六合目へ。

       樹林帯の中は歩きやすくて気持ちが良い。

       遠くで雷が・・・。ちょっと不安。

       ガイドさんの話では、富士山の南側で雷雲が発生しているらしい。       

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六合目・安全指導センター前で小休止。

東側の雲が赤く染まった。富士山頂の上空の雲も美しい。

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ヘッドランプを用意して七合目へ向かう。

岩場を登るうちに周囲は真っ暗に。

ヘッドランプの光を頼りに慎重に登る。

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20:40  七合目・花小屋に到着    <標高 2,700m>

      下を見ると、山中湖や富士吉田の街並みの光が見える。

      西の空は少しだけ茜色に。東の空に月が出ていた。

      この日は大潮で満月です。

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明日の登山にそなえ、早めの消灯となります。



4:15  起床


朝食を済ませて、小屋の前でご来光を待つ。
東の空がオレンジ色に染まり始めた。
太陽の光が雲に遮られ、赤い空と青い空に分けた。美しい風景だ。
小屋の方も、「珍しいご来光」と言うことなのかカメラのシャッターを押していた。

5:07  太陽が雲の上に顔を出した。  綺麗なご来光です。

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みんな、感動のご来光に見とれていた。

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5:20  七合目・花小屋を出発       


溶岩の急な岩場を元気に登り始める。
ピンクの花が朝日に照らされて美しい。

周辺の山々に薄い雲が架かっている。山中湖や富士の裾野を眺めながら登った。
しんどいけれど楽しい。

ナナカマドの木があった。秋の紅葉が綺麗だろうな・・・。

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青い空に向かって登っているようで、ぐんぐん高度をかせぐ。

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富士山は花が少ないと思っていたが、綺麗な花がたくさん咲いていた。
左から、トモエシオガマ、キリンソウ、???。

「夏の初めは白い花が美しい。」とガイドの桜井さんが言っていた。

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ジごつごつした火山岩の岩場を一歩一歩登る。
美しい風景です。
山中湖に雲が架かっているのですが、それが遥か下に見えるのが不思議な感じがした。


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八合目・太子館に着いて、この日宿泊する部屋に案内される。
ガイドさんから「できるだけ荷物を減らすように。カッパと防寒具、水、非常食だけにするように。」とアドバイスがあった。
私のリュックはかなり軽くなった。

7:40  八合目・太子館を出発    <標高 3,100m>


       山の傾斜が急になったような気がする。


       本八合目・トモエ館の前で小休止。           

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須走ルートを下山する団体が見える。
風が強いため、砂埃が左下に流れている。

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九合目を過ぎた辺りで、3人家族の子供さんが高山病の症状が出て八合目まで下山することに。しっかりした足取りで登ってきた子供さんでしたが、残念です。高山病は誰に起こるか分からないと言う。運、不運の問題らしい。

その後、ご夫婦で参加してたご主人が足がつりだしたため、お一人で八合目まで下山した。
あと少しと言う所で残念です。でも、無理をしないことが大切だと思います。賢明な判断だと思った。山は逃げませんから。

山頂直下の鳥居が見えた。 
あと少しで山頂だ。

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11:30  富士山頂上奥宮・頂上久須志神社に到着


頂上 山口屋 支店で「豚汁」を注文して、弁当と一緒に食べた。
豚汁は少々高かったけれど(800円)とても美味しかった。

山頂は風が強く、お鉢めぐりは出来るかどうか不明。
ガイドさん配慮で、「行ける所まで行きましょう。」と言うことで、剣ヶ峰へ向け出発。所要時間は約2時間。
20人がお鉢めぐりへ。(8人が先に八合目へ下った。)

山頂の稜線歩きは、多少アップダウンはあるけれど楽しい。
富士山の火口を覗くと、とても深い。落ちたら上がってこれないように思えた。

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富士宮口ルートの山頂。
富士山郵便局があり、絵葉書を投函する方が多い。
外国の登山者がたくさん登っていた。想像以上に多いと思った。

頂上浅間大社・富士山頂奥宮で登山の無事と家族の健康をお祈りした。

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気象庁の富士山測候所の建物が見える。
「明治の時代、厳冬の富士山頂で82日間も気象観測をしたというご夫婦の話」、新田次郎氏の小説を肌で感じた。

急傾斜の馬の背を登りきると最高峰・剣ヶ峰だ。
この日も風が強い。
冬場に強力が荷物を運ぶ為に設けられている鉄の柵を手がかりに登る。

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13:30  剣ヶ峰に登頂   <標高3,776m>

       ここまで登れたことが、とても嬉しかった。
       2等三角点の標識と「日本最高峰富士山剣ヶ峰」の石碑と記念撮影です。

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稜線は強風が吹いていたけれど先に進む。
特に風が強い所では体が飛ばされそう。
しばらく体を低くして待機。ガイドの支持で二人一組で手を繋いで慎重に通過した。

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お鉢めぐりを無事終えて頂上久須志神社に戻った。

14:30  頂上久須志神社を出発

       須走ルートを下る。白い雲が湧いてきた。

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須走ルートはブルドーザーが山小屋に物資を運ぶルートにもなっていて道幅は広い。
それでもガイドさんは「落石を起こさないように山側を歩くように」と注意した。

この道、火山灰のホコリが凄い。
マスクやフェースガードが必要。それと、スパッツも。
ガイドさんはリュックカバーも付けていた。やはり、山のプロです。

青い空と沸き立つ雲。景色は最高に良い。
体は疲れているけれど気分は最高。
雲上の世界は格別でした。

 

16:20  八合目・太子館に到着    <標高 3,100m>

       この日も早い夕食で、早い時間に布団(シュラフ)にもぐりこんだ。


 

4:15  起床

      身支度をして小屋の外へ。
      東の空がオレンジ色に染まってきた。

4:45  八合目・太子館を出発。 下山途中でご来光を見ることに。

      朝食のパンも休憩の時に食べる。

この日のご来光も見事でした。
雲の間から出た太陽は、下に見える山や湖、そして漂う雲までもオレンジ色に染めた。

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雲の中に入った太陽から四方に光が流れ、幻想的な風景を浮かび上がらせた。
光のシャワーが富士の裾野に降りそそいでいる。
うっとりしました。

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富士の峰に朝日が差して溶岩の岩肌がより赤く染まる。
山頂付近に流れる白い雲と青い空が美しかった。

下から山頂を眺めると、かなりの傾斜だ。

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ずいぶん下りてきた。
落石防止のトンネルを3箇所通る。この辺りは傾斜が急で落石が多いらしい。

周囲の山々を眺めながら、ゆっくり下った。

ホタルブクロがたくさん咲いていた。

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7:20  六合目に到着    <標高 2,390m>



山岳ガイドの「こうへい」さんと記念撮影。この写真は私の宝物になります。

山頂方向を見上げると、吉田ルートの山小屋が遥か上に見えた。よく登ったものだ。

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7:32  五合目に到着    <標高 2,305m>


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五合目にある富士山大社にお参りしてバスへ。

富士山の麓にある、紅富士の湯で入浴。富士山頂は雲に覆われ見えなかったけれど、ゆっくり山の疲れをとることが出来た。
良い温泉でした。

 


ガイドさんが言ってました。

「富士山に登り下界に下りてくると、新しい自分になる。」

なんか、登る前の自分と違うような気持ちがしました。


良い山行でした。

山小屋2泊、3日間かけてゆっくり登れたのが良かった。

休憩を良い間隔で取ってくれたり、厳しいけれど配慮が行き届いていました。

山岳ガイドの「こうへいさん」と「桜井さん」、添乗員の稲田さん

有難うございました。


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