2014年春 キナバル山(マレーシア・ボルネオ島)


  <山行日程> 2014年3月20日(木)〜3月25日(火)

[1日目]  関西空港(11:00発) − クアラルンプール(乗継) − コタキナバル(空港) − ホテル(泊)     
[2日目]  ホテル −<マイクロバス>− バークヘッド・クォーター(キナバル国立公園事務所、登山ガイド・ポーターと合流) 
       −<マイクロバス>− 登山口(標高:約1,800m) − 3,300m付近の山小屋
(泊)  <約 7時間>
[3日目]  3,300m付近の山小屋(早朝 2:30出発) − キナバル山登頂(ローズ・ピーク 標高:4,095m)
       − 3,300m付近の山小屋
(泊)                                 <約 9時間>
[4日目]  3,300m付近の山小屋 − マシラウリゾート(ホテルで昼食) −<マイクロバス>− ボーリン温泉
       −<マイクロバス>− マシラウリゾート(泊)                       
  <約 6時間10分>
[5日目]  ホテル −<マイクロバス>− コタキナバルのレストラン(昼食)他 −<マイクロバス>− コタキナバル空港
       
− クアラルンプール(乗継) − 
[6日目]  − 関西空港(6:50着)


ツアー参加者>  7名  (私の他、北海道、福島県、東京都、大阪府、九州から参加されてました。) 

            <西遊旅行の
「ゆったりキナバル山登頂とマシラウリゾート 6日間」のツアーに参加しました。

 



マレーシアのキナバル山(標高4,095m)へ行ってきました。

標高約3,300mにあるロッジ(山小屋)に2泊するプランです。
1日の標準的な行動時間は約6時間。
私たちは、ゆっくりなペースで、山頂アタックの日は9時間かかりました。
それでも、全員登頂できました。

キナバル山は綺麗な山でした。
朝焼けの山、眼下に広がる雲海、山頂からの景色・・・、やっぱり感動しました。
高山植物も綺麗です。
ジャングルの中のウツボカズラやシダ類など、珍しいものをたくさん見ることが出来ました。

    

[2日目]  ホテル −<マイクロバス>− バークヘッド・クォーター(キナバル国立公園事務所、登山ガイド・ポーターと合流) 
       −<マイクロバス>− 登山口(標高:約1,800m) − 3,300m付近の山小屋
(泊)  <約 7時間>


早朝6時30分、ホテルを出発しキナバル国立公園事務所へ。
登山ガイドやポーターと合流。登山の受付をして、登山準備をします。

今回の登山では、登山ガイド(日本語ガイド、1名)とポーターさん(2名)がサポートしてくれます。1人5kgまで荷物を持ってもらう事が出来るため、私のリュックの重さは、約7kgになっていました。(水は1.5L入っています。)

キナバル山方面を見上げると、遥か上方に美しい岩の稜線が見えます。
ワクワクしました。


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バスで登山口へ。

<9:30 登山口(標高約1,800m)を出発

ジャングルの中をゆっくなペースで登る。

昼ごろから雨が降り出し、雨具を着る事に。

休憩場所が数箇所あり、水洗のトイレ(綺麗ではないけれど)も整備されていました。

韓国人の登山者が多かった。賑やかです。


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ジャングルの木々の中に綺麗な花が咲いていました。

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ウツボカズラが、登山道のすぐ横に見えます。

なんとも不思議で姿が美しい。

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ジャングルの中の可憐な花たちです。

右端はランの仲間でしょう。小さい花ですが可愛い。

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ジャングルを抜けて、木の生態が変わってきました。

雲海が下に見えて、山頂付近の岩肌も見えてきました。

山小屋まであと少し、頑張ろう。

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<16:30 標高約3,300mの山小屋へ到着>

標高差1,500mは、しんどい登りでした。

眼下に広がる雲海と、沸き立つ雲が綺麗です。

上部に、この日宿泊する山小屋、ペンダントハット(白い建物)を望む。(右下)

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雨が止んで、青空が綺麗です。

木のシルエットが影絵のよう。

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夕食後、宿泊する山小屋、ペンダントハットへ。急な階段は疲れた体に辛い。

小屋の外に出て、美しい夕焼けを見ました。

うっとりして眺めていました。

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[3日目]  3,300m付近の山小屋(早朝 2:30出発) − キナバル山登頂(ローズ・ピーク 標高:4,095m)
       − 3,300m付近の山小屋
(泊)                                 <約 9時間>

 

1:30 起床。

山小屋で簡単な朝食(コーヒーとトースト)をとる。

外国人の登山者がたくさん泊まっていました。

昨日夕食をとった、ラバンラタ・レストハウスの明かりが見えます。

時刻は早朝の2時前、星が綺麗でした。

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<2:30 ペンダントハットを出発>

標高3,300mにある山小屋は数軒で、定員は約170人という事でした。
宿泊施設が少ないため、キナバル山へ登れる人数が限られています。そのため山全体が綺麗で管理が良いように思いました。それと、それほど混雑せずに登れました。

ヘッドランプを着けて、始めは樹林帯を登ります。階段があって息が切れます。

急な岩場にはロープが設置してあり慎重に登る。

周囲が暗いので、あまり怖さは感じませんでした。

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広大な岩の斜面をゆっくり登る。

傾斜がきつく、直登出来ません。

私は、ほとんど斜面を斜めに歩いて、ジグザグに登りました。

もちろん、ハアハア喘ぎながらですよ。


太陽が昇り始めました。

東の空が茜色に染まり始めた。

サウス ピーク(標高3,921m)」の後方の雲が赤く染まった。 (右下)

心ときめく瞬間。疲れを忘れます。

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セント・ジョーンズ ピーク(標高3,921m)とローズ ピーク(標高4,095m)に太陽の光が差した。(左下)

白い雲海とオレンジ色に染まった4,000m級の山は、神々しく輝いていました。

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キナバル山の最高峰(ローズ ピーク)まで、太いロープに沿って登ります。

山頂にたくさんの登山者が見えます。

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山頂にたくさんの登山者が見えます。

歓声が聞こえてきそう。

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日が少し高くなりました。

登頂した登山者が下って行きます。

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現地の登山ガイドさんと記念撮影。(右下)

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<7:30 キナバル山登頂>

キナバル山の最高峰(ローズ ピーク・ 標高4,095m)に、7人全員登頂できました。

360度展望。白く輝く雲海、青い空、そして大きな岩のキナバルの山々。

綺麗です。

笑顔で記念撮影。最高の気分でした。

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もっと、もっと眺めていたかったけれど下山です。

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ガイドさんが、少しコースを外れた所へ案内してくれました。

小さな池に映った、セント・ジョーンズ ピーク(標高3,921m)。

静かで美しい風景。白い月も祝福してくれています。

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外国人のカップルも登っていました。

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大きな岩の斜面を快適に下る。

なんか、雲の上を歩いているような気分になりました。

心地いい時間です。

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岩の間に綺麗な花が咲いていました。

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かなり下って、キナバル山入り口のゲート(サヤサヤチェックポイント、3,670m)が見えてきました。

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ゲートから少し下って、標高3,600m辺りでしょうか、

もっとその場に留まりたくて、岩の上に寝転んで雲海を眺めていました。

しばらくボーとしてました。30分くらいかな・・・。

すぐ下にその日泊まるロッジを見下ろしながら、とても幸せな気持ちになりました。

いつまでも眺めていたかった。山って良いな・・・と思いました。

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若いカップルが岩場を下っていきます。

ちょっとスリルがあって、良い感じです。

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遠くに、上級者コース(垂直に近い岸壁のルート)を下るグループが小さく見えます。(左下)

そのコースは、ハーネスを着けて固定ロープにカラビナを掛けて下るらしい。

私たちも急な岩場をロープを使って下ります。(中、右)

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赤い花が綺麗。

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<11:25 ラバンラタ・レストハウス(山小屋)に到着>

レストハウスで遅めの昼食をとりました。

私は、缶ビールとラーメン(日本のインスタントラーメンのような麺。)を注文。

缶ビールの値段は約1,000円。ちょっと高いけどイスラムの国だから仕方がないかな。

ラバンラタ・レストハウスは、広くて景色が良い。

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夕方までのんびり過ごす。

夕食は昨日の夕食と同様、このレストランでバイキングです。

牛肉や鶏肉もあり、野菜もありました。私は結構美味しいと思いました。



[4日目]  3,300m付近の山小屋 − マシラウリゾート(ホテルで昼食) −<マイクロバス>− ボーリン温泉
       −<マイクロバス>− マシラウリゾート(泊)                       
  <約 6時間10分>

ラバンラタ・レストハウス(山小屋)の部屋は、8人分の2段ベッドがあり、スペースは十分。

ただ、夜中の1時くらいから、山頂アタックに向かう人たちが起き出したので、目が覚めてしまった。

<6:30 ラバンラタ・レストハウス(山小屋)を出発>

サンドイッチとコーヒーの朝食をとって山小屋を出発。

この日も天気が良い。山が綺麗です。

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木々の間から雲海や麓の村が見えます。

振り返ると、キナバル山の壮大な岩の峰が聳えていました。

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マシラウリゾートへの分岐、ラヤング ハット(標高2,702m)で小休止。

自生の木苺がたくさん実っていた。甘酸っぱくて美味しかった。

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マシラウコースは自然の宝庫。

ウツボカヅラが、ほんの道端でたくさん自生していました。

不思議な食虫植物で、姿が美しい。

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登山ルートに数ヶ所設置されている休憩所です。

丁度良い間隔に配置されています。

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キナバル山が遠くなりました。

アップダウンを繰り返し、かなり疲れてきました。

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ジャングルの中は木が大きくうっそうとしています。

シダやランの花なども咲いていました。

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マシラウルートからも登ってくる登山者も結構いました。

中国系のマレーシア人の女性が、笑顔であいさつしてくれました。(左下)

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可愛い花が多いです。

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ジャングルがますます深くなった感じ。

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ベゴニアやスミレなど、ひっそり咲いて綺麗です。

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ベンチの椅子のそばにあった食虫植物。

葉の先から可愛い袋?が出ています。
  
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傾斜がゆるくなって、もうすぐマシラウリゾートに着きます。

ジャングルの空気はしっとりしてました。

体は疲れているけれど、もう少し歩きたい気分でした。不思議な感覚です。

<13:10 マシラウリゾートに到着>


マシラウルートの入り口です。

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ホテルのレストランで遅めの昼食。

登山の無事を祝って、ビールで乾杯です。

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昼食後、ボーリン温泉へ行ったのですが、到着するのが遅くなり温泉には浸かれませんでした。片道1時間30分くらいかかりました。でも、地元の方たちが水着でプール遊んでいるような風景を見ることができました。

ホテルへ戻り、シャワーを浴びて、ゆっくり夕食を頂きました。
再び急な坂道を登ってコテージ風の部屋へ。

標高2,000mにあるリゾートホテルは、居心地がいい。
よく眠れました。

  




 

[5日目]  ホテル −<マイクロバス>− コタキナバルのレストラン(昼食)他 −<マイクロバス>− コタキナバル空港
       − クアラルンプール(乗継) − 


小鳥の鳴き声で目が覚めました。

静かな朝。

朝日が差し込む森を、コテージの椅子に座ってしばらく眺めていました。

キナバルの山々が遥か高い所に聳えています。

空気が澄んで、緑が綺麗。

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朝食後、コタキナバルへ。

途中の土産物屋さんです。

パイナップルのカットしたものを食べた。甘くて美味しかった。

展望台からは遠くに雲が掛かったキナバル山が聳えていました。デカイ山です。

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コタキナバルのレストランで昼食。

鶏肉の空揚げや魚の料理が美味しかった。

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街の風景です。

デパートも人がたくさん来ていました。

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キナバル山は美しかった。

登り応えがあって、しんどかった。

標高4,095mのローズ・ピークからの景色は素晴らしい。

雲海の遥か上を歩いているような、不思議な空間でした。

登頂できて、とても嬉しかった。

キナバルの山々と登山ガイドの方たち、一緒に登った山仲間に感謝です。

有難うございました。


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