2019年春 屋久島・縄文杉


  <山行日程> 2019年5月16日(木)〜5月18日(土)   クラブツーリズムの「あるく」というツアーです。

[1日目]  新大阪駅(8:18発) − 新神戸駅(8:32発) − 博多駅 − 鹿児島中央駅

       −<タクシー>− 鹿児島港・南埠頭 〜<ジェットフォイル>〜 宮之浦港 − 益救神社(安全祈願)

       民宿・やくすぎ荘(泊)

[2日目]  民宿・やくすぎ荘 − <専用バス>− 荒川登山口 − 三代杉 − ウイルソン株

       − 大王杉 − 夫婦杉 − 縄文杉 − <往路下山> − 荒川登山口 

       − <専用バス>− 民宿・やくすぎ荘(泊)            <歩行 約22km、約9時間>

[3日目]  民宿・やくすぎ荘  宮之浦港 〜<ジェットフォイル、種子島経由>〜 南埠頭

      − <タクシー>− 鹿児島中央駅(17:30発)− 博多駅 − 
新神戸駅(22:16着)       

       
      <3日目 白谷雲水峡、神秘的の森を約90分ハイキングは、大雨警報発令の為中止になりました。>


          



<登山中級A> 『世界自然遺産屋久島 縄文杉トレッキングと白谷雲水峡 3日間』 【新大阪・新神戸出発】に参加しました。

雨がたくさん降ってビショビショになりましたが、憧れの縄文杉に会えました。
3000年も生きている屋久杉は凄いです。

新大阪駅に集合して新幹線で博多駅、鹿児島中央駅へ行きます。
快適な新幹線の旅です。
タクシーで港へ。南埠頭から高速船・ジェットフォルトで屋久島の宮之浦港へ。

鹿児島港からは正面に桜島が見えます。

大きな島、小規模な噴火あったようで噴煙が昇っていました。

鹿児島湾を出て外海に出るとき、右側に開聞岳が見えました。

薩摩富士と言われるだけあって、美しい姿の山です。

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海は穏やか。約1時間50分で宮之浦港に着きました。

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益救神社で登山の無事をお願いしました。

金剛力士の石像と立派なガジュマル。

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やくすぎ荘に着いてお風呂へ。

美味しい夕食を頂いて、早めに就寝します。


[2日目]  民宿・やくすぎ荘 − <専用バス>− 荒川登山口 − 三代杉 − ウイルソン株
       − 大王杉 − 夫婦杉 − 縄文杉 − <往路下山> − 荒川登山口 
       − <専用バス>− 民宿・やくすぎ荘(泊)            <歩行 約22km、約9時間>

早朝 4:20、やくすぎ荘を出発。

登山道が渋滞することを考慮して、出発が20分早くなりました。

5:35 荒川登山口に到着。

トイレを済ませ、体操をして、出発の準備をします。

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ツアーの参加者は約40人。4班に分かれ、それぞれ現地ガイドが付きます。

私達は2班。いよいよ出発です。

6時10分、 荒川登山口を出発

トロッコ道を歩く。ほぼ平坦な道、歩きやすい。

モウセンゴケが岩の壁に育っていた。

雨が降ったら、この岩肌を水が流れるのでしょう。

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トロッコ道は何処まで続くのだろう、、、。

橋を渡り向こう岸へ。手すりのない橋、風が吹くと怖いだろうな。。

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川に掛けられた橋。

川原を見ると大きな岩がゴロゴロしています。

帰りに通った時は、恐ろしいほどの水量に変わっていた。

ゴォーという水音と濁流、それと強風が凄かった。

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この時は雨はそれほど降っていなかったので、余裕をもって歩けた。

小杉谷集落跡地の看板。

当時はここに小学校・中学校もあって、たくさんの人で賑わっていたことでしょう。

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新しい生命の芽生え。苔が綺麗です。

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遥か昔に切られた屋久杉がたくさん有りました。

切り株から次の世代の木が成長しています。

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トイレ休憩。

トイレの数が少ないから、待ち時間が長い。

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三代杉。

倒れた屋久杉の上に新しい杉が育ち、その上にまた新しい杉が成長する。

数千年の時間をかけて育った屋久杉。

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美しい苔の森。

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立派な屋久杉。

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8時55分、 大株歩道入口に到着

雨が降っていたからでしょうか、屋久杉の説明や歴史の説明が少なく、予定より早く到着。

もっと詳しい解説を聞きたかった。

トイレを済ませ、急な登り坂に取り付く。

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息を切らせながら木の階段を黙々と登った。キツイ。

大きな屋久杉の間を通る。


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翁杉。

数年前に倒れたらしい。立派な大株です。

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9時35分、 ウイルソン株に到着

ウイルソン株の内部に入って空を見上げる。

「ハート形の窓」は、上手く撮影できなかった。残念。

ガイドの説明が悪い、、。ポイントが少し違っているようです。

内部は広く、どれほど大きな屋久杉であったか。感動を覚えた。


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ウィキペディアに、

「ウィルソン株(ウィルソンかぶ)とは、屋久島にある屋久杉の切り株である。
1586年天正14年)、牧村の五郎七が足場を組み、豊臣秀吉の命令により大坂城築城(京都の方広寺建立とも)の為に切られたといわれる。 胸高周囲13.8m。」

とありました。

ウイルソン株の伐採後、後ろに数本の屋久杉が植えられた。

その杉も数百年が経過して、立派な森になっています。


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1000年以上生きた杉。こんな巨大な杉の森を歩いて、、、

しんどいけれど、なんか気持ちが良い。

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大王杉。

茶色の木肌。デカくて圧倒されます。

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夫婦杉など、他にも立派な屋久杉がたくさん見れました。

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11時30分、 縄文杉に到着

縄文杉に会えました。

やはり、近くで見ると迫力があります。

3000年も生きた縄文杉、感動します。

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ゴツゴツした木の肌、他より一回り太い胴。周囲を圧倒して風格を感じます。

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あと何千年いきるんだろう、、、。

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なんか、縄文杉から大きなエネルギーを頂いたような気がしました。

もっともっと見ていたかった。

雨が一杯降っていたから、早めの下山になった。

11時45分、 縄文杉を出発

慎重に急な坂道を下る。

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帰りにもう一度、ウイルソン株の内部へ。

見上げた空は、「ハートの形」に見えます。

何か良いことが有りそう、、、

右端の写真は、ウイルソン株の内部から外を撮影しました。

立派な森、雨は土砂降りに。


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13時35分、 大株歩道入口に到着

沢の水量が増え轟音を立てて流れていた。

朝ここに着いた時は岩を舐める程度の水量。

数時間でこんなに変わるものなのか、、、。

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ゴツゴツした屋久杉。

このコブがあった事で、今まで伐採されずに生きてこれたようです。

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本流の小杉谷が凄いことになっていました。

濁流が轟音を立てて流れています。怖いほど。

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橋の上は特に風が強い。吹き飛ばされない様に慎重に渡った。

山の斜面から、滝のように大量の水が流れ落ちていた。

素早く危険な場所を通過した。

屋久島の雨は、想像以上に凄い。

16時15分、 荒川登山口に到着

カッパを脱いでバスに乗り込む準備をする。

シャツや下着は、カッパを着ていたにも関わらず全部びしょびしょ。

もちろん、靴の中もびしょびしょ。

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バスに乗り込み、やくすぎ荘へ。

やれやれ。

やくすぎ荘へ着いて、お風呂に入って、夕食を楽しんで、、、。

縄文杉に会えたことなど、満足感を味わいながら美味しいビールを頂いた。

 


食事の前に、添乗員さんから翌日の予定について話があった。
「大雨警報が出ているので、明日行く予定の白谷雲水峡ハイキングは、中止になるでしょう。大雨が降ると入場禁止になるそうです。
行けない場合は、予定を変更して早めの高速船に乗って帰る事を検討します。」

この大雨だから仕方がないか、と思って食事をしている時に、クラブツーリズムの会社から添乗員さんに電話がかかってきました。
「この大雨で、大雨警報も出ている。風も強い。だから、明日の朝、一番の高速船で帰ってきなさい。」という指示が出ました。
キップの手配は会社がするという事です。

クラブツーリズムという会社、状況判断が的確で対応が早い。
凄い会社だ、と思いました。


早く屋久島を離れるのは残ですが、仕方がないです。

安全第一ですから。




朝起きると外は風が強い。雨も降っています。

高速船のキップは、朝一番の船は取れなくて、2番目の船が取れたようです。

宮之浦港の待合所は、鹿児島港へ帰る人で一杯になっていました。

出航は10:00。種子島に寄って鹿児島港へ向かう。

海が荒れている場合は、「引き返す可能性のある条件付き。」でした。

出航するとすぐに、大荒れの海を体感。

まさに嵐の中の出航です。窓にしぶきが当たる。

「何とか鹿児島港に着けますように。」と祈った。

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無事、鹿児島港に到着。

鹿児島中央駅の近くで昼食をしたり、お土産など見たり、それぞれ過ごした。

こんな時間も、のんびりして良いものです。

新幹線に乗り込んで神戸、大阪へ帰ります。

熊本辺りの車窓からは、雨はやんで夕焼雲が見れました。

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鹿児島に着いて新幹線の待ち時間に、山友達からラインが入りました。

「友達が明日から屋久島に行くそうですが、かなり雨が降っていて、崖崩れして下山できない人もいると、ニュースで言っていたそうですが、そちらは大丈夫ですか?」

私から次のように返事。

「今日は荒天のため、屋久島を撤収です。
嵐の中を出航。種子島経由で鹿児島へ。引き返す可能性のある条件付きで出航しました。
今は無事鹿児島に着いています。」

自宅に帰ってからニュースの映像を見てびっくり。
屋久島の縄文杉トレッキングのルートが大変なことになっていました。
昨日私たちが歩いていた所が、大雨のため滝のようになっている映像が流れています。
あの水量では通れない。ザイルなど安全に渡る道具が必要。
それと、林道が土砂崩れの為、通行止めになっています。
下山できなくなった人が約300人。荒川登山口の施設などで一夜を過ごさなければなりません。
ほとんどの方は日帰りですから着替えは持っていないと思います。
ずぶ濡れの下着や衣服を何とか干して、それでも寒さや不安でさぞ辛かったとことでしょう。
ただ、路線バスが数台残っていたようで、バスの中で衣類などを干している映像が流れていました。寒さなど、少しはマシに過ごせたように思います。

私たちのツアーの現地ガイドは、3日目のハイキングは前日に中止を決定。
大雨警報が発令されている状況で登山をするのは大変危険、という判断でした。
「縄文杉へ行くツアーは、ほとんど中止になるでしょう。」と言っていました。
この日縄文杉トレッキングに行ったツアーですが、、たぶん、ツアー参加者が、「遠くから来ているし、何度も屋久島へ来れないから、どうしても行きたい。」と言われ、しぶしぶ了解したように思います。

 

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屋久島の自然は大きくて神秘的。

3000年以上も生きた縄文杉に会えたことが嬉しかった。


雨はいっぱい降ったけれど、楽しい山旅でした。

八尾さん、浅野さん、有難うございます。

添乗員の大西さん、お世話になりました。そして有難うございました。。


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