2019年夏 乗鞍岳・剣ヶ峰


  <山行日程> 2019年7月28日(日)〜7月30日(火)

[1日目]  神戸・京都 −<マイカー>− 奥飛騨温泉郷・ほうのき駐車場 − ジョイフル朴の木(ほうのき駐車場前、泊)
       
     

[2日目]  ジョイフル朴の木 −
 <シャトルバス・乗鞍スカイライン> − 畳平(標高:2,763m) − 肩の小屋 
       − 乗鞍岳・剣ヶ峰(標高:3,026m) − 肩の小屋 − 畳平 − <シャトルバス・乗鞍スカイライン> 
               −ほうのき駐車場 −新穂高温泉「穂高荘 山のホテル」(泊)

[3日目]  「穂高荘 山のホテル」 -  新穂高ロープウエイ・しらかば平駅 −<新穂高ロープウエイ>
       − 西穂高口駅 − 西穂山荘 − 西穂高口駅 −<新穂高ロープウエイ>− しらかば平駅 
       − 
<マイカー>− 京都・神戸

          



高山植物が綺麗な乗鞍岳に行ってきました。

台風が通り過ぎて、山の天候が回復するものと思っていたのですが、出発の早朝(AM 5:00)、宿泊予定の銀嶺荘(畳平)から電話が入りました。
「乗鞍スカイラインが大雨の為、終日通行止めになります。ですから、畳平へ登って行けません。」と。
前日からの大雨で、24時間雨量が基準の数値が越え、全面通行止めになったらしい。
トラブル発生です。
銀嶺荘さんの話では、翌日は開通しそうだ、、、と。
それで、銀嶺荘さんから平湯温泉近くで泊まれる宿泊施設を紹介して頂きました。
ほうのき駐車場の前にある、「ジョイフル朴の木」。
早朝にもかかわらず電話に出てくれて、当日の宿泊を受けて頂きました。
このホテル、食事が美味しかった。温泉が良い、露天風呂からスキー場が見える。
ラッキーでした。

今年は梅雨明けが遅かった為か、花の開花が例年より遅かったようです。
コマクサ、イワギキョウ、クロユリなど高山植物が綺麗でした。
天候に恵まれ、今年も無事登頂できました。

早朝からトラブルが有りましたが、神戸を午前6時ごろ出発出来ました。
予定より1時間ほど遅い出発。
京都の楠本さん宅を経由して、名神高速道路の多賀SAへ。
ここで、大阪の3人と待合せをしました。
名神高速道路、東海北陸自動車道を経由して、奥飛騨温泉郷へ。

午後3時前、ほうのき駐車場前の「ジョイフル朴の木」に到着。


ジョイフル朴の木でチェックインを済ませる。

夕食までの時間を利用して、銚子の滝を見に行きました。

水量が多く迫力満点。

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滝壺の近くまで下りていく。

水しぶきと風圧で体が飛ばされそう。シャツがビチャビチャに。

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可愛い花が咲いていました。

ツリフネソウ、ヤマアジサイ、などなど。

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宿に帰って温泉へ。露天風呂もあって、スキー場の緑の斜面を眺めながら、ゆっくり浸かった。

夕食は地元の食材を使っているのでしょう、野菜が美味しい。

飛騨牛は柔らかくてとても美味しかった。

食事の後、オカリナの演奏会。

宿の前の駐車場で、ゆっくり聴かせて頂きました。

演奏者は、さつきちゃん、ともみちゃん、まゆみちゃん。

真っ暗な広い駐車場、星がたくさん見えます。

優しくて澄んだ音色が、静かな山に響きます。

♪コンドルは飛んでいく♪、星空の、、、♪、、、

オカリナの演奏、素敵でした。

[2日目]  ジョイフル朴の木 − <シャトルバス・乗鞍スカイライン> − 畳平(標高:2,763m) − 肩の小屋 
       − 乗鞍岳・剣ヶ峰(標高:3,026m) − 肩の小屋 − 畳平 − <シャトルバス・乗鞍スカイライン> 
               −ほうのき駐車場 −新穂高温泉「穂高荘 山のホテル」(泊)

早朝、シャトルバスの乗り場へ乗鞍岳方面の運行状況を見に行った。

シャトルバスは予定の時刻に運行するようでした。良かった。



7時30分発の
シャトルバスに乗車。

乗鞍スカイラインを通って標高:2,763mの
畳平へ。


ジグザグの道を登っていくのですが、周囲はガスでほとんど見えない。

畳平に到着すると、青空が少しだけ見えた。期待が沸いてきました。

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8時20分、 畳平を出発

鶴ヶ池の横を通って、長野県との県境広場へ。

東の空が明るい。

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霧が流れ、高山植物に雫が付いていた。

瑞々しくて、とても綺麗。

イワギキョウ、イワツメグサ、コバイケイソウ、ヨツバシオガマ。

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コマクサ。

ツユが付いてキラキラ輝いていました。

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コマクサの群落。砂礫地の斜面に一杯。

コマクサ、イワツメグサ、綺麗です。

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畳平を振り返る。ガスが流れ幻想的。

不消池(きえずがいけ)に雪渓が残っています。

神秘的で美しい色。

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ミヤマダイコンソウ。黄色い花が印象的です。

長野県側のガスが晴れ、乗鞍エコーラインが見渡せます。

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肩の小屋で小休止。

山頂付近はまだガスに包まれています。

剣ヶ峰を目指して登っていく人たちが見えます。

イワカガミ、遠くを眺めているように咲いていました。

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かなり登ってきました。肩の小屋が小さく見える。

上に見えている稜線まで登ると傾斜が緩やかになる。

もう少し頑張ろう、、、

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アオノツガザクラ、イワカガミ。

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権現池。

青い水と雪渓が良い。

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剣ヶ峰をガスが覆っています。

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山頂の祠が見えました。最後の岩場を慎重に登ります。

青空が見えてきた。

沸き立つような雲、綺麗です。

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登ってきた道を見下ろす。

よく頑張りました。

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11時35分、 剣ヶ峰(標高:3,026m)に登頂

無事、登頂出来ました。良い景色です。

写真撮影したり、周囲の景色を楽しんだり、ゆっくり過ごす。

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全員で記念撮影。

流れる雲、沸き立つ雲、青空、ハイマツの緑。

楽しい心地良い時間が流れていきます。


12時15分、 剣ヶ峰(標高:3,026m)を出発

急な岩場を慎重に下る。

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肩の小屋まで下ってきました。

ハクサンイチゲを空に透かせて。

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振り返ると、剣ヶ峰が聳えていました。

あんな高いところまで登ったんだ、、、と、ちょっと嬉しかった。

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コマクサ。

太陽の光を浴びて、ピンクの花びらが一層鮮やか。

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不消池(きえずがいけ)に日が差して、さざ波が立ってキラキラ輝く。

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お花畑を通って畳平へ。

コバイケイソウの群落とミヤマキンポウゲの群落。

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お花畑の木道を一周しました。

クロユリもたくさん咲いていました。

梅雨明けが遅かったことで、コマクサの開花が遅れていたようです。

可愛い花が見れて、ラッキーでした。

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15時05分、 畳平に到着


シャトルバスで、ほおのき駐車場へ戻る。

マイカーに乗り換え、新穂高温泉・「穂高荘 山のホテル」へ。

温泉に浸かって、疲れた体を癒す。

ケーブルカーで下りていく露天風呂があります。

広くて景色が良い。川の音を聞きながら山を眺める。

そしてこの露天風呂、混浴でした。

美味しい食事を頂いて、ゆっくり過ごしました。


[3日目]  「穂高荘 山のホテル」 -  新穂高ロープウエイ・しらかば平駅 −<新穂高ロープウエイ>
       − 西穂高口駅 − 西穂山荘 − 西穂高口駅 −<新穂高ロープウエイ>− しらかば平駅 
       − <マイカー>− 京都・神戸

朝も露天風呂に浸かって、、、

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この日の予定は、新穂高ロープウエイに乗って、展望台から山を眺める。

それと、周辺を散策。

下ってきてから上高地に行こうか、という感じで新穂高ロープウエイ・しらかば平駅へ向かいました。

観光客が多く、乗り場には長い列。

8:45の始発に乗れず、次の臨時 8:55発に乗ることが出来ました。

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展望台へ出たのですが、西側の笠ヶ岳の山頂付近はガスに覆われていました。

西穂高岳方面を見上げると、やはり山頂付近はガスが掛かっています。

ガスが晴れるよう祈って、千石園地を散策することに。

9時30分、 西穂高口駅を出発


ゴゼンタチバナ。低木の下で静かに咲いています。

キヌガサソウなど、可愛い花がたくさん咲いていました。

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原生林の中を散歩。

空気が爽やかで涼しい、もっともっと歩きたくなりました。

なんとも言えない心地よさ。

当初予定していた、上高地へ行く事を全員一致で変更することに。

登りはちょっとキツイけれど、ワクワクした気持ちで西穂山荘へ向かう。

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ギンレイソウ。

白くて神秘的は花。珍しい花に出会えました。

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ガスに覆われた森。

しっとりとして、ホッとします。

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西穂山荘手前の急な登りを、息を切らせながらゆっくり登った。

カエデの実、マイズルソウ、???、ハクサンフウロ、アキノキリンソウ。

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可愛いお花がいっぱい。

 

12時00分、 西穂山荘に到着

西穂山荘で昼食。

ラーメンやおでん、お結びを頂きました。

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山荘周辺も高山植物が多い。

ヤマトリカブト、ニッコウキスゲ。

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クルマユリ、ハクサンフウロ、グンナイフウロ。

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ガスが少しだけ上がり、六百山が薄っすら見えました。

東邦大学医学部の学生さんと記念撮影。

ここ、西穂高診療所にボランティアに来ているということで、

血圧や血中酸素濃度を測定して頂きました。

私達全員、数値は正常で高山病の影響は出ていない、と言われました。

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13時15分、 西穂山荘を出発

クルマユリ。

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かなり下って、

独標から西穂高岳へ続く尾根が見えてきました。

険しくて美しい尾根。

人が歩いている姿も見えました。

また登りたい山です。

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登りのロープウエイで出会った素敵な女性、帰りの道でも出会いました。

凄い健脚で、独標を越え、次のピークを3個ほど登った所まで行ったそうです。

西穂高岳のすぐ近くまで行ったのでしょう。

同じ時間で、危険な岩場を含め私達の2倍以上歩いている。凄いです。

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独標の上空をヘリコプターがホバリングしていました。

誰かケガをしたのでしょう。

一度離れて、10分ほどしてもう一度独標に近づき、その後長野県側へ飛んでいきました。

山は何が起こるかわかりませんね。

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14時45分、 西穂高口駅に到着

展望台で素敵な女性と再会。

ヨガのポーズをしていたので、みんなで同じポーズに挑戦。

穂高連峰の山々が顔を見せてくれました。

山の自然と天候に感謝です。

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無事下山できました。

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乗鞍岳は、比較的登りやすくて楽しい山。

高山植物が豊富で美しい。

西穂山荘までの稜線歩きは、爽やかな涼しい空気が流れていました。

冬の雪に覆われた穂高連峰を見てみたい、歩きたい。


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